Bento 2 でビデオ撮影管理を作成(レポート#3)

Bento2の2回目のレポートから、また時間が空いてしまいましたが、3回目のレポートです。
今回も、2本目のテンプレート提出の締切ぎりぎりにライブラリを作成しましたので、その作業中に感じたことなどを書き連ねます。

今回は、ビデオ撮影からYouTubeにアップするまでを管理するライブラリを作ってみました。実際、2月から定期的に料理のレシピを撮影し、YouTubeにアップするという作業が始まったので、必要に迫れられて作りました。

↑こんな感じです。

ビデオ撮影からYouTubeにアップするまでは、大まかに、「撮影」「編集」「YouTube公開」という作業が必要で、ライブラリのフォームもこれに沿って作成しています。(これらに全体を把握するための「概要」というフォームも作成しています)


*撮影


まず、「撮影」ですが、ここでは撮影日の記録と、撮影済みのチェックの他、撮影機材に関する記録を入れています。今回のレシピの撮影は、撮影スタイルが決まるまで、機材をいろいろ替えていますので、覚え書きとして記録しています。

撮影機材のカメラやメディアの部分は、フィールドタイプを「選択」にし、あらかじめ用意された項目をプルダウンメニューで選択できるようにしています。もし、新たな機材を追加するなどして選択綱目が増えた場合は、プルダウンメニュー一番下の「フィールドの編集」で簡単に追加可能です。


*編集


次に、「編集」では、編集完了のチェックや編集日の記録の他、編集済みビデオの確認ができるようにしています。
編集済みビデオの部分は、フィールドタイプを「メディア」にしただけですが、簡単に動画(写真、サウンドもOK)に挿入することが可能です(ドラッグ&ドロップでも挿入可能です)。挿入した動画は、動画の部分をダブルクリックするか、画面下のアイコンでコントールで可能です。

ただ、動画のファイル形式では若干問題がありました。Bento2に挿入し、直接再生できるのはQuickTimeが再生できる形式(コーディックを追加してFLVやWMV形式のファイルが再生可能な場合は、これらも挿入可能です)ですが、なぜか、Premiere CS4→Media Encoder CS4で書き出したF4V形式のファイルは挿入できませんでした。これは、F4V形式のアイコンが真っ白なので、書き出されたファイルに問題があるのかもしれません。

また、写真を挿入する場合は縦横比が維持されますが、動画の場合は挿入するエリアの縦横比に合わせてしまうため、正しい縦横比で表示させるが難しいです(フィールドをフォームに配置する際、正しい縦横比(4:3などの)で作成すればいいんですが、Bento2では、寸法を数値で指定して配置することができません)。


YouTube公開


最後の「YouTube公開」は、編集した動画をYouTubeにアップするための記録で、アップ済みのチェックやアップ日などの他、YouTubeで入力するタイトル、説明、カテゴリ、タグも入力できるようにしています。あと、アップしたYouTubeのページのURLもフィールドタイプ「URL」で設定していますので、直接ブラウザでURLを開くことも可能です。

このフォームを作っていて、テキスト関係で少し不便に感じる点がありました。

タイトル欄では、おなじようなタイトルを入力することが多いので、入力時に、今まで入力したタイトルが候補として表示されたら便利だなと感じました。例えば、「紅茶」と入力すると、「紅茶とケーキ、、、」などのように同じ言葉を使ったタイトルが候補として出てくると便利です。
実は、FileMakerには、「入力済みの値を使用してオートコンプリート」という機能があって、上記の様な入力が可能なんですが、初心者向けのBento2にも、ぜひこの機能があったら使いやすいと思います。

また、カテゴリ欄は、フィールドタイプ「テキスト」で作成しましたが、YouTubeのカテゴリは固定されているので、フィールドタイプを「選択」にしたほうが使いやすそうです。そこで、フィールドタイプを変更しようとしたんですが、フィールドの作成後は変更不可能でした。新たにフィールドを追加して、データを入力しなくてはいけません。


*スマートコレクション


Bento2には、スマートコレクションという機能があり、検索条件を指定しておくと必要なレコードのみを表示させることができます。これは、iTunesのスマートプレイリストと同じで、あとでレコードを追加しても、追加したレコードも検索対象になり、結構便利です。
ここでは、未公開ビデオ、未編集ビデオといったスマートコレクションを作りました。

ただ、ここで問題があります。元のライブラリ(ここでは「ビデオ編集管理」)でフォームを修正しても、スマートコレクションには反映されません。反対に、スマートコレクションで修正したフォームも、元のライブラリには反映されません。
どうしても元のライブラリとスマートコレクションのフォームを同じように修正したい場合は、スマートコレクションを作り直すか、両方を修正するしかありません。
これは、結構不便で、スマートコレクションを活用するのに躊躇してしまいます。なんとか、アップデートで改善したいものです。


以上、長々と書きましたが、Bento2は初心者向けで使いやすいんですが、使い込んでいくと、いろいろ気になる点が出てきます。この辺りは、次回以降のレポートでいろいろ書いていこうと思います。

今回のテンプレートは、以下のページで公開されています。
http://macfan.jp/sp/2008/bento2/template2.html#f10

Bento2

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