Bento 2 ライブラリのFileMakerへの取り込み(レポート#4)

Bento2の3回目のレポートから、またまた時間が空いてしまいましたが、4回目のレポートです。
前回(3回目)のレポートで紹介した「ビデオ撮影管理」のライブラリを、FileMakerへ取り込む作業について、2回に分けてレポートしようと思います。


Bento2は、初心者向けにうまく作られたデータベースソフトですが、少し突っ込んだ使い方をしようと思うと、機能が不足して先に進めなくなってしまいます。

例えば、ライブラリで特定のフィールドについて検索し、その検索結果の他のフィールドを全て同じ内容に変更したい場合、Bento2では一括して変更することができず、一つ一つ変更しなくてはなりません。また、計算で関数が使えなかったり、スクリプトが使用できなかったりと、ちゃんとしたデータベースとして使うには力不足です。

やはり、いろいろ突っ込んだ使い方をするには、本家のFileMakerが最適なので、Bento2とうまく連携できないか、試行錯誤してみました。


まずは、Bento2のライブラリをFileMakerに読み込ませてみました。

FileMakerは、今年になって発売されたバージョン10からは、Bento2のライブラリを直接読み込むことができます(ただし、フィールドとレコードのみで、フォームは読み込めません)が、私の持っているのはバージョン9(FileMaker Pro 9 Advanced )なので、そのままでは読み込むことができません。


Bento2のメニューでファイル>書き出すを選ぶと、以下のようなウィンドウが出てきます。

ここで、Excelを選んでみましたが、書き出せるのはExcel 2008形式の.xlsxファイルのみです。しかし、FileMaker Pro 9(Advanced)は、.xlsファイル(Exel 2004以前、Windows版ではExcel 2003以前)しか読み込めないので、これは使えません。(FileMaker Pro 10では、.xlsxの読み込みが可能です)



そこで、テキストを選び、コンマ区切りの.csvファイルで書き出してみました。



しかし、FileMaker Pro 9で読み込んでみたら(メニューのファイル>開くで新規データベースとしての読み込み)、上の様に、日本語が文字化けしてしまいました。


念のため、ExcelExcel 2008)で書き出した.csvファイルを読み込んでみると、、、

やはり、文字化けしています。


これは、文字セット(エンコード)がおかしいのかなと思い、Bento2のサポートページを見てみると、「Bento から書き出したファイルを他のアプリケーションで正しく表示できない」というページに、文字セットについての記述がありました。

まずは、Bento から書き出しを行う場合、文字セットとして UnicodeUTF-8)が使用されるという点に注意しなければなりません。したがって、Microsoft Excel 2004 などのように UnicodeUTF-8)をサポートしていないアプリケーションでファイルを開くと文字が化けてしまいます。

FileMaker Pro 9では、既存のデータベースにファイルをインポートする場合は、UTF-8をサポートしていますが、ファイル>開くで、新規データベースとして読み込む場合は、Shift-JISとして読み込んでしまうようです。


仕方がないので、CotEditorというエディタで文字セットを「日本語(Shift JIS)」に変換して、FileMaker Pro 9に読み込んだところ、

無事、読み込むことができました。


ちなみに、Bento2からExcel 2008形式で書き出したファイルは、Excel 2008では文字化け無しで開くことができました。
また、Excel 2004形式のファイル(Excel 2008で作成)、文字セットが日本語(Shift JIS)の.csvファイルをBento2で読み込んだ場合は、文字化け無しで読み込むことができました。

とりあえず、今回はここまでで、次回、つづきをレポートします。