Boot CampからParallelsへ移行

今まで、Boot Campのパーテーション(Windows XP)をParallels Desktop(以下、Parallels)で利用していましたが、起動・終了が遅く、サスペンドができない(Macを再起動する場合は、Windowsを終了してからParallelsを終了する必要あり)ため、Boot CampのパーテーションをParallelsの仮想HDDに移行しました。

Boot CampのパーテーションにWindowsをインストールしたのは、Windows用の重いソフトを使用するかもしれないと思ったためですが、Windowsをインストールしたこの半年の間、Boot Campを利用してWindowsを起動させたのは数えるほどで、いずれも簡単な動作確認でした。私の場合、Windowsを使うのは、WordやExcelでのファイル確認程度なので、Parallelsで十分でした。

一時、Parallelsで仮想HDDにWindowsを新規インストールしてみましたが、今までのソフト等の環境を再構築するのが面倒だったので、Boot Campのパーテーションをそのまま移行できないかと考えました。Parallelsには、Parallels Transpor(以下、Transpor)というツールがあり、既存のWindows環境を仮想HDDに変換することができます。マニュアルを読むと、Boot Campのパーテーションはサポート外となっていましたが、とりあえずやってみました。
Transporでは、ネットワーク経由でMacからWindowsのデータを変換できるようですが、時間がかかりそうなので、Windowsに直接Transporをインストールして作業しました。手順は以下の通りです。(この手順は、Parallels Desktop 3.0 Build 5060 Betaを使用して行ったものです。これ以前のバージョンでの動作は確認していません)

1.Parallelsのサイトから、Windows用のTransporをダウンロード。3.0 Build 5060 Betaを使用しているので、Beta版配布と同じページ http://www.parallels.com/en/download/desktop/beta からダウンロードしましたが、Transporの紹介ページの http://www.parallels.com/en/products/desktop/features/transporter/ からもダウンロードできます。少し古いバージョンなので、正規の3.0 Build 4560用かもしれません。

2.移行元のWindowsにTransporをインストールします。ダウンロードしたファイルをダブルクリックするだけでOKで、インストール後再起動します。なお、Windowsは、Parallelsで起動させています。

3.Windows再起動後、勝手にTransporが立ち上がります(立ち上がらない場合は、デスクトップ等のアイコンをダブルクリック)。Migration ModeでAdvanceを選択し、Migration MethodでFrom this computerを選択、移行するドライブをチェックし、Hardware ChangeでBoot from itを選び、Virtual Machine NameのMore Optionsで、変換された仮想HDDの保存先を指定します(私の場合は、共有されているMac OSXのフォルダを指定しました)。最後に、Migrateをクリックすると変換作業が始まります。使用しているHDDの容量にもよると思いますが、変換作業はかなりの時間がかかります(私の場合、15GBの容量で3時間程度かかりました)。

4.変換された仮想HDDをParallelsのフォルダに移動します。変換先に指定したフォルダには、OS名のフォルダに.hddと.pvsという拡張子のついたファイルが出来ていますので、それらをフォルダ毎、Parallelsのデータフォルダ(通常は、ユーザー名/書類/Parallels)に移動し、.pvsをダブルクリックするとParallelsが起動します。私の場合、FDDドライブが無いとエラーが出たので、一旦設定を修正したら、無事起動できました。

その後数日間、仮想HDDに移行したWindowsを使っていますが、今のところ目立った不都合はありません。Windowsサスペンドが出来るようになり、使いたいときにすぐ使え、終わったらすぐ仕舞えるので便利になりました。

ただ、Windows XPのディスクの管理でHDDを確認すると、Boot Campのままのパーテーションが表示されてしまいますが。